【初めて海外で働くビジネスパーソン必見!】異文化理解力・対応力がある人とは〇〇〇な人である
あなたは異文化理解力・対応力がありますか?
「海外で働きたいと思っているけど、日本とは違う環境でやっていけるだろうか」
「グローバルで活躍する人になりたいけど、何を心得ておけば良いのだろうか」
これから海外でビジネスの場に立つ人には、「異文化」に対する不安も多いと思います。
その中には、自ら海外に飛び出そうとしている人もいれば、会社で選ばれて海外赴任することになった人もいるはずです。
これから海外で働くビジネスマンにとって必要なこととは、なんだと思いますか?
私の海外在住歴13年の経験からの気づきを紹介させていただきます。
海外で働いていると、「日本とは違う」と感じることは珍しくありません。
その中で、事前に知っておくことで気持ちが楽になることが、複数あることに気づきました。
この記事では、海外で働くことになるビジネスマンに向けて、「異文化理解力・対応力」とは何かをお伝えしたいと思います。
1.そもそも異文化とは?
生まれ育った日本を離れ、海外で働く人にとって、「異文化」はキーワードになります。
では、そもそも異文化とはなんでしょうか?
海外では主に、下記のポイントが異文化を感じさせることになるはずです。
- 国籍
- 文化
- 習慣
- 宗教
- 言語
これらが自分とは違うことを感じたら、それは「異文化」だと言えるでしょう。
皆さんは今まで日本で生活をしている中で、「異文化」について考えたことはあったでしょうか?
実は、日本国内においても異文化を感じるタイミングは存在します。
例えば
- 性別
- 世代
- 生まれ育った地域
- 職業
これらが違うことで、人の持つ背景が変わり、異文化を感じることとなります。
そう考えれば、「異文化」と言われてそこまで身構える必要はないのではと思います。
しかし、海外に出ることで、その異文化がより強力に明確になります。
なぜなら、自分が圧倒的な少数派の背景を持つ立場になるからです。
2.なぜ異文化理解が重要なのか
今まで日本でも外国人と接してきたことがある人にとっては特に「文化が違うことは面白いもの」だと考えてきたかもしれません。
もちろん、異文化を楽しめるという姿勢は素晴らしいです。
しかし、ビジネスの世界では「異文化が楽しい」では通用しないことがあります。
ここで異文化を「理解」することの重要性についてご紹介します。
3.異文化理解をしていないと失敗する
例えば、大きな失敗例として目立つのは「食事」に関する異文化です。
ヒンドゥー教徒の人が多い国や、イスラム教徒の多い国のひとは、一部の肉が食べられないなどの決まりを守って生活しています。
例えば懇親会のつもりで料理を振る舞うときや、レストランを選ぶとき、異文化に対する理解がないと、どうなってしまうでしょうか。
一部の人たちは料理やドリンクに全く手をつけられず、つまらないものになってしまうのは予想できます。
他にも、「提案」をもとに作業を進めるデベロッパーやコンサルティングなどの仕事に関しても、「仕事文化」における異文化(やり方の違い)を感じることがあるのではないでしょうか。
例えば、日本人のクライアントの中には「僕たちが感動するようなものを作ってください」「専門家はあなた方なのだから、驚かせてくださいね」と、大枠や「ニュアンス」で仕事を依頼する人も珍しくありません。
一方で、海外には意見をハッキリと言う文化が根付いていることがほとんどです。
例えばオーストラリアでは、クライアント側は要望を、依頼される側は対応が可能か不可能か、ハッキリと伝えることが当然です。
上記のように「ニュアンス」での要望を伝えられた場合、「何を求めているのか明確に伝えてもらわないと作れない」と答えるでしょう。
この対応は失礼にあたるものではなく、仕事として当然のことであることとして「理解」することが異文化理解の一つです。
雰囲気で伝えることが美とされる日本に慣れていると、はじめは少し怖気付いてしまうかもしれませんね。
4.異文化理解には「ダイバシティ―」の尊重が重要である
ダイバシティ―とは、年齢、性別、国籍、学歴、職歴、人種、民族、宗教
性的指向等、異なる性質の人々が、グループや組織に包括して所属していることを意味します。
ビジネスになぜダイバシティ―が重要なのか。
答えは、「様々な視点からの意見が出るため、議論が活発になり、創造力が増し企業の成長につながる」と言われております。
様々なバックグラウンドを持つ人たちが1つの組織として働くことにおけるダイナミズムが良い成績をおさめていることは、明らかになっています。
よって、皆さんが海外で働くことを目指すビジネスマンであれば、「ダイバシティ―の理解」を深め、そのマネジメントについても学んでいかなければなりません。
5.異文化理解には、挨拶・名前の呼び方の違いの理解も大切
日本で働いている人たちの一般的な挨拶は「おはようございます」でしょうか。
「今日の調子はどうですか?」などと聞くのも、なんだか違和感があると思います。
日本のビジネス現場では、「おはようございます」と一言言った後、そのまま本題に入ることが多いのではないでしょうか?
・朝から女性の髪形をほめるのが挨拶
もちろん人柄や国柄にもよるので一概には言えませんが、朝から女性の髪型を褒める、という挨拶は日常茶飯事です。
男性から女性を、女性から女性を、当然のように相手を褒めます。
「今日の髪型素敵だね!」
「ネイル可愛くなってる!良いね!」
「今日の服すごく似合ってるよ!」
このように相手を褒めて始まる挨拶は、なんとも気持ちが良いものです。
もちろん、女性から男性を、男性から男性を褒めることもあります。
「そのネクタイおしゃれだね!」
「その靴良いね!どこで買ったの?」
このような会話が、職場で行われます。
日本では一歩間違うとセクハラ扱いされてしまう「褒める」という文化も、海外では粋なものとして扱われることが珍しくありません。
・海外の職場で名前を呼ぶときは
筆者がまず驚いたのは、名前の呼び方です。
海外で仕事をする場合、年齢や立場は関係なく、ファーストネームあるいはニックネームで呼び合います。
ファーストネーム、つまり、下の名前のことです。
上司のことも、下の名前で呼びます。
ただし、取引先の相手に対しては日本語と同様「敬称」をつけて呼ぶことがほとんどなので、注意して下さい。
敬称とは、英語であれば「Mr」や「Mrs」などがあげられます。
もしも呼び方に悩んでしまうことがあれば、「なんと呼べば良いですか?」と相手に直接聞くことも、コミュニケーションの一環になることもあります。
はじめは戸惑ってしまうかもしれませんが、海外での「当然」になれることで、違和感なく仕事をすることができるはずです。
6.ハイコンテクストとローコンテクストとは
まず「コンテクスト」とは、「文脈や背景」を意味します。
ハイコンテクストとは、文脈や背景についての共通認識が高いレベルにあることを意味します。
例えば、間接的な表現や、言葉にしなくても意思疎通ができる、といった特徴があります。
ハイコンテクスト社会で生きる人は、空気を読んだり、相手の気持ちを察する能力に長けていると言えます。
単一民族や単一国家であること、また移民が少ない状況の国に起こります。
つまり、日本はハイコンテクスト文化に所属していると言えます。
一方でローコンテクスト社会では、複数の人種が住み、文化や歴史的な背景が多様であるため、価値観の違いもハッキリとしている環境となっています。
だからこそ、相手には明確に意見を伝える必要がある、という文化が生まれます。
例えば、人種の混ざり合った国家であるアメリカが典型例です。
このような背景を考慮すると、海外では意見をハッキリと意見を言う文化があるのも驚きではありません。
「異文化理解力・対応力がある人」とは
異文化理解力・対応力がある人とは「環境に合わせて自分を順応・進化させることができる人」です。
「異文化対応」で重要なのは、「相手の文化に理解を示し、自分を進化させる」ことだと言えます。
自分と違った文化に、はじめから慣れることはできなくて当然です。
しかし、相手の文化に対し敬意を持って接し、自分を変化させて、異文化の環境を楽しむことができる人になることは重要です。
ビジネスでもプライベートでも、このような「対応力」がある人が受け入れられ、成長します。
異文化に触れながら、自分が順応し進化していこうとする態度をとっていれば、その気持ちは周りにも伝わるものです。
最後に、ここでご紹介したのはあくまでも「海外」を総称した内容です。
「海外」と言っても、国それぞれで文化や言葉、国柄などが全く違います。
それぞれの国により、「文化」が違って当然です。
ぜひご自身が訪れる国の文化を楽しみながら、対応していくように心がけていってください。