【外資系企業にチャレンジ-Part3】Survive and Thriving (生き延びる、そして上手くこなす)!

アジア圏の外資系企業の日本のカントリマネジャとしとして、事業開発、顧客開拓にこの1年注力して取り組んできました。

何とか生き延びることができ、また楽しくそして上手く乗り越えてきた感もあります。時系列的に見出しつけてその振り返りを共有していきます。

①想定内でしたが…

外資系企業の日本の責任者として2022年12月1日が入社日ではありましたが、特に誰からも連絡もなく、人事部も日本の担当者に任せているとのことで終わり、結局所属する事業部の海外オフィス担当と私の経費を管理している部門と直接会話して、状況確認したところ、社会保険も厚生年金の届け出もされていない。急ぎ手続きを始めるとのことで、実際には入社日より一か月後に登録。

仕事に必要なPCも携帯の購入も本社側に予算確認して自分で購入して経費処理してインフラを整えていくことで1か月が経過。

②やっぱりね

入社して1か月後に本社へ約1か月間の研修出張するも、特に準備もなく、自分でオリエンテーション項目決め、業務上必要と思われる製品知識や、ビジネスモデル等含めレクチャーを関連部署への挨拶かねて行った。まあ、やりながらのOJTスタイルというか、自分で主導して決めていくことへの決意が固まった研修出張であった。

但し、研修期間の一か月は、本社の関連部門の人との面会や会話を通じでお互いの信頼関係の構築ができたことや、文化や考え方の違いも体感し、学びの多い有意義な時間であったことは特筆に値することだと思います。

③いざ出陣

日本に戻り、一応本社側と整合した方向性について顧客ベースに訪問リストを作成してキーパーソンへのアプローチを開始。ゼロベースからのスタートで不安もあるが、チャレンジングでありワクワク感で一杯であった。一方

そう簡単にキーパーソンにたどり着けませんが、いろいろなところに顔を出して、話を聞いていくと点と点が繋がりだす感覚が出てくる。

今まで経験のしたことなのない世界であり、新鮮で楽しい!

④自分で決める

取り組みが充実してくると“誰に”“何を”が明確に見えてくる。そしてそこに向かっての目標設定と戦略を自分で決め、実行計画をつくり、実行する。

これは自己肯定感が醸成され、目標達成に向けてのモチベーションがわいてくる。

⑤チャレンジを楽しむ

ターゲットとしたお客様に対してはあらゆる手を使ってコンタクトして、丁寧に、そして継続的にアポ取りを試み、そして企業価値をアピールする。

このチャレンジ、私いい年こいてますが、子供の頃の新しい遊びに熱中する感覚で心の底からワクワク楽しめる。

⑥考える

ある程度重要なお客様が絞られてくると、そのお客様に関して徹底的に調べる(開示情報含めあらゆる情報をリサーチ)。そして困りごとをQCDの観点で考え、課題を仮説化し、解決策を妄想する。

⑦提案する

仮説化した課題を言語化して、具体的な解決策を想定し、最適な自社の製品、サービス、及びビジネスモデルを提案する。

⑧捨てる神あれば、拾う神あり

When one door shuts, another opens.

(英語では上記の文があてはまる。→直訳は、1つのドアが閉まると、別のドアが開く)

ビジネスにおいては上手く行くこともあれば、行かないこともあります。

しかし、よく考えるとその舞台に登場する人との出会い、会話、交渉、そして、成功に向かおうとするお互いのエネルギ―が同じ方向に向いた時、新しいビジネスがうぶ声をあげ、物事の流れが良い方向に進んでいく。

というわけで、この一年何とか生き延びることができたという事、さらには楽しみながら上手く仕事をこなせた事は良かったと思います。その中で、私の所属する外資系企業の良い点として感じた事、及び課題として見えてきた点を下記にまとめてみたいと思います。

私が感じた良い点

1.ミッションが明確であり業務に専念できる。

2.自分の裁量で顧客訪問できる。

3.国内外いつでもどこでも出張に行ける。

4.交通費、接待費等の経費についても寛容である。

5.時間が自由に使える。

私が感じた課題

1.全社戦略や事業部戦略の落とし込みが無い。

2.個人主義で情報共有の場が少ない。

3.事業部軸が強く横串の活動がなくリソースの非効率が生じている。

4.英語があまり通じない。

5.本社の活動情報がほとんど入らない(英語での広報情報共有なし)。

まとめ

いかがでしたか? 

“Survive and Thriving” (生き延びる、そして上手くこなす)

次回はその一年を振り返っての私のAppraisal (評価)がどうなったかの経験談をお話しします。