【外資系企業にチャレンジ-Part5】You Fire Me?—外資系で生き抜くための解雇サバイバル術!
外資系企業に勤める皆さん、またはこれから外資系でキャリアを築こうと考えている皆さん。「ある日突然、WEB会議で解雇通知を受ける」なんて悪夢、まさか自分には起こらないと思っていませんか?
でもね、それ、外資では全然レアケースじゃないんですよ。
今回は、アジア資本の日本法人ではたらく日本法人責任者が、ある日突然「日本オフィス閉鎖」と告げられたものの、戦略的な契約のおかげで解雇を阻止し、むしろ会社側が白旗を上げるまでの痛快な顛末を、コミカルにお届けします。(*一部は事実に基づいた内容となっております)
このエピソードから学ぶべき教訓も詰め込みましたので、最後までお付き合いください!
①ある日突然の解雇通知——「え?オフィス閉鎖?私クビ?」
ある日の午後、日本法人責任者AさんはいつものようにWEB会議にログイン。
画面には、見慣れた「レポート先の上司の部下」の顔が映っている。
ん?なぜかボスじゃなく、その下っ端が出てきた。
嫌な予感がする……と思った瞬間、その部下が開口一番にこう言った。
「Aさん、日本オフィス閉じることになりました。あなたの雇用も終了です。」
えっ……?????
いくら外資でも、こんな突然の通告ってアリ?
しかも、本来AさんのReport toの直属の上司ではなく、その部下に言わせるなんて……。
これぞ究極の無神経対応!
Aさんの頭には、「はぁ?」という文字が10回くらい点滅。
ひとまず、冷静を装いながらこう聞いてみた。
「それで?」
②解雇の理由——「本国本社の業績が悪いので、海外拠点を閉じます!」
部下は平然とこう続けた。
「本国本社の業績が悪いので、海外オペレーションの負担を減らすことになりました。」
なるほど。つまり、本国国内の経営悪化のツケを、海外拠点に押し付けるというパターン。
しかも、日本オフィスはそこそこ軌道に乗っているのに、一方的に閉鎖とは。
「これが外資系企業のビジネス判断か……。」と、Aさんは呆れる。
さらに驚いたのが、提示された経済補償金(リストラ割増退職金)の額。
「会社都合なので、4か月分の給与をお支払いします。」
……いやいやいやいや。
4か月?たったの4か月??
2年働いて、しかも市場開拓の成果も出してきたのに??
「おいおい、バイトの雇い止めかよ!」と思わずツッコミそうになるAさん。
③「ふーん、それで?」——日本の法律を盾に反撃開始!
ここでAさん、ニヤリと笑う。
実は、Aさんの雇用契約は「その外資系の日本法人」と結んでおり、日本の労働基準法が適用される仕組みになっていたのだ!
これが外資系企業で生き抜く上での超・重要ポイント。
そこで、Aさんは冷静にこう伝えた。
「じゃあ、日本の法律に従って、2年分の給与(BUY OUT)をリストラ割増退職金としてもらおうか?」
すると、部下の顔がみるみる曇る。
「そ、そんなに払えません……!いったん持ち帰って検討します。」
ほらね、想定通りの反応(笑)。
彼らは日本の労働法を知らずに、安易に解雇通告してきたのだ。稚拙というか無知!
④確認結果——「不当解雇ですね。2年分+損害賠償コースです」
後日、本国本社の法務チームが、日本法人の法務担当者に相談。
そこから日本の弁護士に確認した結果……
「これは不当解雇になる可能性が高く裁判ではほぼ会社側が負ける。会社側が負けると、2年分の給与+損害賠償+弁護士費用を支払うことになるでしょう。」
という恐ろしい回答が返ってきた(笑)。
この報告が本国本社に報告されると、経営陣は顔面蒼白アタフタあたふた!。
「撤回!撤回!Aさんの解雇通告はなかったことにしろ!」
こうして、あっさりと解雇撤回が決定。
だが、本国本社の責任者からの謝罪は一切ナシ!
メール一本すら送らず、何事もなかったかのようにスルー。
「どんだけ無礼なんだよ!」と、Aさんはまた呆れるのだった。
但し、本内容の経緯は月次レポートで報告、いかに無礼であるかも記載!しかし本国本社のマネジメントは見て見ぬふり!レベルの低さを露呈!
⑤教訓——外資系企業で生き抜くためのサバイバル戦略
このエピソードから学べる外資系企業サバイバルの教訓は、以下の3つ。
①雇用契約は「日本法人」で!
絶対に「日本法人」と契約し、日本の法律が適用されるようにすること!
もし海外の本社や他国法人と直接契約していたら、現地の法律で簡単に切られていた可能性もある。
②経済補償金(リストラ割増退職金)は最大限吹っかけろ!
最初に提示される補償金は、ほぼ確実に低すぎる。
「BUY OUTなら2年分」くらいの強気な要求をしよう。
法律的に有利な場合、会社側も従業員優位に交渉せざるを得ない。
③そんな会社に長居は無用!
「一度こういうことをやる会社」は、またやる。
Quiet Quitting(静かなる離脱)の精神で、最低限の仕事をこなしつつ、次のステップを準備するのが正解。
まとめ——「You Fire Me?ふざけるな!」
外資系企業で働く以上、「突然の解雇」は決して珍しくない。
だが、契約や法律を味方につければ、理不尽な解雇を防ぐことは十分可能!
「You are fired?」なんて言わせない。
むしろ、「You Pay Me more?」くらいの覚悟で戦っていこう!